WordPressにアップロードできるファイルサイズの上限は、あらかじめ決められていて、ほとんどが2Mである。
この制限はサーバーの設定に依存していて、WordPressの管理画面からは変更できない。
レンタルサーバーを使用している場合、変更方法はサーバーによって異なるが、ほとんどが下のどちらかで対処できる。
1.「php.ini」の作成&設置
2.「.htaccess」の作成&設置
この最大アップロードサイズに関しては、よくある疑問点なので、ほとんどのレンタルサーバー屋が対処方法を掲示してくれているので一度検索してみるといい。
親切にもサーバーの管理メニューで変更できるようにしてくれているレンタルサーバー屋もある。
1.「php.ini」の作成&設置
「php.ini」とは、PHPの設定ファイルのこと。
WordPressはPHPで開発されているため、このファイルの設定を変更することで、ほとんどの場合解決する。
PCでメモ帳などのテキストエディタを開いて以下の設定を記述し、「php.ini」というファイル名で保存する。
作成した「php.ini」ファイルはサイトのホームディレクトリにアップする。
1 2 3 4 5 6 | ;[A]最大アップロードサイズ。アップロードできるサイズの上限([A]と[B]のサイズ以下にする) upload_max_filesize = 10M ;[B]POSTデータのサイズの上限([A]以上、[C]以下にする) post_max_size = 10M ;[C]確保できるメモリの上限([A]と[B]以上にする) memory_limit = 10M |
ファイルの最大サイズは、upload_max_filesize にバイト単位で設定します。
「memory_limit」が一番大きく、「upload_max_filesize」が一番小さい値にする必要がある。
upload_max_filesize <= post_max_size <= memory_limit
2.「.htaccess」の作成&設置
「.htaccess」とは、サーバの設定ファイルのこと。
このファイルは、WordPressをインストールした時に生成されて、重要な記述がされているので、必ずバックアップをとってから作業を始める。
元々記述されている内容は、絶対に消さないようにして、新たな内容は末尾に追記していく。
1 2 3 4 5 6 | # [A]最大アップロードサイズ。アップロードできるサイズの上限([A]と[B]のサイズ以下にする) php_value upload_max_filesize 10M # [B]POSTデータのサイズの上限([A]以上、[C]以下にする) php_value post_max_size 10M # [C]確保できるメモリの上限([A]と[B]以上にする) php_value memory_limit 10M |
記述ルールは「php.ini」と同じ。
「このページは動作していません」というエラー
まれに、「.htaccess」書き換え後に、「このページは動作していません」というエラーが起きることがある。
そのときは、もともとあった記述を削除してしまってないか、きちんと末尾に追記しているかを再度確認してみる。
それでもダメなときは、変更前のファイルに戻す。
こうなってしまったときのためにもバックアップは重要なので、必ず取っておくこと。